「自分の年収は同年代と比べて高いのか、低いのか」「今後、年収はどれくらい上がるのだろうか」このような疑問を持つ会社員の方は多いのではないでしょうか。年齢別の平均年収を知ることで、自身のキャリアプランや年収アップの戦略を立てやすくなります。
本記事では、国税庁やdodaの最新データを基に、20代から50代までの年齢別平均年収を詳しく解説します。さらに、年収を上げるための具体的な方法もご紹介しますので、ぜひ最後までお読みください。
目次
- 会社員の平均年収の全体像
- 20代の平均年収【360万円】
- 30代の平均年収【451万円】
- 40代の平均年収【519万円】
- 50代以上の平均年収【607万円】
- 男女別・業種別の年収格差
- 年収中央値から見る現実的な給与水準
- 年収を上げるための5つの方法
- まとめ
会社員の平均年収の全体像
国税庁の「令和5年分民間給与実態統計調査」によると、1年を通じて勤務した給与所得者の平均年収は460万円です。この数値は、給料・手当が388万円、賞与が71万円の内訳となっています。
dodaの調査では、全年代の平均年収は426万円となっており、調査対象や方法によって若干の差異が見られます。しかし、いずれのデータも年齢とともに年収が上昇する傾向を示しています。
年収分布のボリュームゾーン
最も多い年収帯は「300万~400万円未満」で全体の31.6%を占めています。次いで「400万~500万円未満」が21.6%、「300万円未満」が20.4%となっており、約73.5%の会社員が年収500万円未満という実態があります。
一方で、年収1,000万円以上の割合は2.4%と、ごく一部に限られています。
20代の平均年収【360万円】
20代の平均年収は360万円で、前年と比較して8万円アップしています。男女別では、男性が385万円、女性が337万円となっています。
20代の年齢別詳細データ
| 年齢 | 全体 | 男性 | 女性 |
|---|---|---|---|
| 20歳 | 277万円 | 294万円 | 266万円 |
| 25歳 | 358万円 | 379万円 | 339万円 |
| 29歳 | 413万円 | 447万円 | 377万円 |
20代前半は社会人としての経験が浅く、給与水準も比較的低めです。しかし、20代後半になると平均年収が394万円まで上昇し、20代前半と比較して127万円も増加します。
20代で年収が高い職種・業種
職種別では「専門職(コンサルティングファーム/専門事務所/監査法人)」が504万円で1位、業種別では「金融」が396万円でトップとなっています。
20代のうちからスキルアップや資格取得に取り組むことで、30代以降の年収アップにつなげることができます。
30代の平均年収【451万円】
30代の平均年収は451万円で、前年比4万円アップしています。男性は504万円、女性は390万円と、20代と比較して男女差が拡大しています。
30代の年齢別詳細データ
| 年齢 | 全体 | 男性 | 女性 |
|---|---|---|---|
| 30歳 | 425万円 | 463万円 | 383万円 |
| 35歳 | 459万円 | 513万円 | 393万円 |
| 39歳 | 496万円 | 569万円 | 408万円 |
30代はキャリアの分岐点となる重要な時期です。昇進や転職によって年収を大きく伸ばす人が増える一方で、停滞する人との差も開き始めます。
30代で年収が高い職種・業種
職種別では「専門職(コンサルティングファーム/専門事務所/監査法人)」が677万円、業種別では「金融」が540万円で1位となっています。
30代は年収300万~600万円未満に66.7%の人が含まれており、年収1,000万円以上の割合は1.8%です。
40代の平均年収【519万円】
40代の平均年収は519万円で、前年比8万円アップしています。男性は601万円、女性は420万円です。
40代の年齢別詳細データ
| 年齢 | 全体 | 男性 | 女性 |
|---|---|---|---|
| 40歳 | 507万円 | 580万円 | 417万円 |
| 45歳 | 521万円 | 608万円 | 420万円 |
| 49歳 | 543万円 | 632万円 | 430万円 |
40代は管理職や専門職として責任ある立場に就く人が増え、年収500万円台に到達します。一方で、女性の平均年収は20代後半から横ばいで推移しており、男女間の年収格差が顕著になります。
40代で年収が高い職種・業種
職種別では「専門職(コンサルティングファーム/専門事務所/監査法人)」が712万円、業種別では「IT/通信」が634万円で1位です。
40代で年収1,000万円以上の割合は5.6%となり、20代・30代と比較して大幅に増加します。
50代以上の平均年収【607万円】
50代以上の平均年収は607万円です。男性は680万円、女性は442万円となっています。
50代の年齢別詳細データ
| 年齢 | 全体 | 男性 | 女性 |
|---|---|---|---|
| 50歳 | 556万円 | 650万円 | 427万円 |
| 55歳 | 625万円 | 703万円 | 451万円 |
| 59歳 | 734万円 | 790万円 | 497万円 |
最も平均年収が高いのは59歳の734万円です。50代は長年の経験と実績が評価され、年収のピークを迎える時期といえます。
50代で年収が高い職種・業種
職種別では「企画/管理系」が824万円、業種別では「総合商社」が871万円で1位となっています。
50代以上で年収1,000万円以上の割合は12.8%と、全年代の中で最も高くなっています。
男女別・業種別の年収格差
男女別の平均年収
国税庁のデータによると、男性の平均年収は569万円、女性は316万円と、253万円の差があります。この格差の要因として、以下が挙げられます。
- 非正規雇用労働者の割合(男性21.8%、女性53.6%)
- 育児・介護による離職やキャリアの中断
- 管理職への登用率の違い
業種別の平均年収トップ5
| 順位 | 業種 | 平均年収 |
|---|---|---|
| 1位 | 電気・ガス・熱供給・水道業 | 775万円 |
| 2位 | 金融業、保険業 | 652万円 |
| 3位 | 情報通信業 | 649万円 |
| 4位 | 学術研究、専門・技術サービス業 | 551万円 |
| 5位 | 建設業 | 548万円 |
最も低い業種は「宿泊業、飲食サービス業」の264万円で、最も高い業種との差は511万円にも及びます。
年収中央値から見る現実的な給与水準
平均年収だけでなく、中央値も確認することで、より現実的な給与水準を把握できます。
年代別の年収中央値
| 年代 | 平均年収 | 中央値 |
|---|---|---|
| 20代 | 360万円 | 350万円 |
| 30代 | 451万円 | 410万円 |
| 40代 | 519万円 | 450万円 |
| 50代以上 | 607万円 | 500万円 |
中央値は平均値よりも低くなる傾向があります。これは、一部の高所得者が平均値を引き上げているためです。自身の年収が適正かどうかを判断する際は、中央値も参考にすると良いでしょう。
年収を上げるための5つの方法
年収を上げるためには、以下の5つの方法が効果的です。
1. 昇進・昇格を目指す
勤務先の評価基準を理解し、成果を出すことで昇進・昇格を目指しましょう。役職が上がれば、それに伴って給与も上昇します。
2. 資格取得・スキルアップ
業務に関連する資格を取得することで、資格手当が支給される企業もあります。また、専門スキルを磨くことで市場価値が高まり、転職時にも有利になります。
3. 給与交渉をする
実績や成果を具体的に示し、上司と給与交渉を行うことも一つの手です。特に、同業他社と比較して給与水準が低い場合は、交渉の余地があるかもしれません。
4. 副業を始める
会社の給与だけに頼らず、副業で収入源を増やすことも有効です。Webライティング、プログラミング、デザインなど、スキルを活かした副業は需要が高まっています。
5. 転職を検討する
現在の勤務先で年収アップが見込めない場合は、より年収が高い企業への転職を検討しましょう。特に、IT・金融・コンサルティング業界は高年収を狙いやすい分野です。
まとめ
会社員の平均年収は年齢とともに上昇し、20代で360万円、30代で451万円、40代で519万円、50代以上で607万円となっています。しかし、業種や職種、男女によって年収には大きな差があります。
年収を上げるためには、昇進・昇格、資格取得、副業、転職など、複数の選択肢があります。自身のキャリアプランに合わせて、戦略的に年収アップを目指しましょう。
また、平均年収だけでなく中央値も参考にすることで、より現実的な給与水準を把握できます。自分の年収が適正かどうかを見極め、必要に応じて行動を起こすことが重要です。
あなたのキャリアと年収アップを応援しています!