フリーランスとして開業したばかりの頃は、「クレジットカードの審査に通りにくい」という声を耳にして不安になる方も多いのではないでしょうか。実際、会社員と比べて収入の証明がしにくく、事業の継続年数も短いため、審査で不利に見られやすいのは事実です。ただし、これは「絶対に通らない」という意味ではありません。申し込みのタイミングや書類の準備、カード選びの工夫次第で、開業直後・低所得の状態でも審査に通りやすくすることは十分可能です。本記事では、フリーランスがクレジットカードの審査で不利になりやすい理由と、通過率を上げるための具体的なコツ、開業直後でも比較的狙いやすいクレジットカードを解説します。
この記事のポイント
- フリーランスが審査で不利と言われやすいのは「収入の不安定さ」と「事業継続年数の短さ」が主な理由
- 開業届の提出や確定申告実績づくりなど、事前の準備次第で通過の可能性を高められる
- 開業直後・低所得でも申し込みやすいとされるカードから始め、実績を積んでから他のカードを検討するのが現実的
📌 目次
フリーランスがクレカ審査で不利と言われる理由
クレジットカードの審査では、申込者に安定した返済能力があるかどうかが重視される傾向にあります。フリーランスは会社員と異なり、収入証明の面で見劣りしやすい構造があることを知っておく必要があります。
収入の不安定さ
会社員であれば毎月安定した給与が振り込まれ、源泉徴収票などで収入を客観的に証明しやすい立場にあります。一方でフリーランスは、月によって売上が大きく変動することが珍しくありません。カード会社は「今後も安定して返済できるか」を重視する傾向があるとされ、収入の波が大きいと、それだけで慎重に見られる可能性があります。特に開業して間もない時期は、確定申告の実績自体がまだ1期分もない、あるいは所得が低く申告されているケースも多く、審査上マイナス材料と見なされやすいと言われています。
事業継続年数の短さ
クレジットカードは長期的な利用・返済を前提とした金融商品です。そのため、事業を始めたばかりで実績が少ない申込者は「事業が今後も継続するかどうか判断しづらい」と見られやすい面があります。開業から1〜2年程度は、法人・個人事業主を問わず様子見の対象になりやすいとされ、同じ所得水準であっても、開業から数年が経った個人事業主と、開業直後のフリーランスとでは、審査における印象が変わる可能性があります。
審査に通りやすくするための実践的なコツ
不利になりやすい要素があるとはいえ、フリーランス側で工夫できるポイントは複数あります。ここでは代表的な対策を紹介します。
開業届を提出しておく
税務署に開業届を提出していると、事業を行っている実態を客観的に示しやすくなります。屋号や事業内容を明記した開業届の控えは、申し込み時に事業の実在性を伝える材料として役立つ場合があります。まだ提出していない方は、早めに済ませておくとよいでしょう。
確定申告の実績を作る
可能であれば、最低でも1期分は確定申告を済ませてから申し込むことをおすすめします。申告実績があることで、事業からの収入を客観的な書類として示しやすくなり、開業したばかりの状態よりも安心材料が増えます。青色申告・白色申告のいずれであっても、継続して申告している事実そのものが評価材料になり得ます。
他の借入・支払い状況を整理する
クレジットカードの分割払いやリボ払い、他社からの借入が多い状態は、返済負担が大きいと判断される要因になり得ます。申し込み前に、不要な借入や延滞がないかを確認し、可能な範囲で整理しておくと安心です。携帯電話の分割払いや家賃の支払い状況なども信用情報に影響することがあるため、日頃からの支払い管理も重要です。
申告所得は正確に記載する
収入を実際より高く見せようとする記載は、審査落ちの原因になるだけでなく、後々のトラブルにもつながりかねません。申込書には、確定申告書などの書類と整合性が取れる範囲で、正確な所得を記載しましょう。
キャッシング枠は0円で申し込む
ショッピング枠に加えてキャッシング枠を希望すると、その分審査のハードルが上がる可能性があるといわれています。当面キャッシング機能が不要であれば、申込時にキャッシング枠を0円で希望することも一つの選択肢です。
まずは個人事業主向けカードから始める
いきなり法人カードやハイステータスカードを狙うのではなく、個人事業主・開業直後でも申し込みやすいとされるカードから利用実績を積み、必要に応じて他のカードへのステップアップを検討するのも現実的な方法です。
複数のカードへ同時に申し込まない
短期間に複数のクレジットカードへ同時に申し込むと、「お金に困っているのでは」という印象を持たれやすく、いずれの審査にも影響する可能性があるといわれています。申し込みは1枚ずつ、結果を確認してから次に進めるようにしましょう。
開業直後・低所得でも狙いやすいクレジットカード比較
上記のポイントを踏まえたうえで、開業直後・低所得の段階でも比較的申し込みやすいとされる事業用クレジットカードを3枚紹介します。年会費や特典内容、審査基準は各社の判断により変更される場合があるため、最新情報は必ず各カードの公式サイトでご確認ください。
| カード | 年会費 | 特徴 | 向いている人 |
|---|---|---|---|
| 三井住友カード ビジネスオーナーズ(一般) | 永年無料(条件等は公式サイトを参照) | 個人事業主・法人代表向け。オンライン申し込みに対応し、事業用の支払いを1枚にまとめやすい | 開業したばかりでコストを抑えつつ事業用カードを持ちたい人 |
| JCB Biz ONE | 公式サイトで要確認 | JCBブランドの個人事業主向けカード。利用データの管理やETCカード発行など事業運営に役立つ機能を備える | JCBカードに慣れている人、経費の可視化を重視したい人 |
| マネーフォワードビジネスカード | 公式サイトで要確認 | クラウド会計サービス「マネーフォワード クラウド」との連携に強みがあり、経理業務の効率化につながりやすい | マネーフォワードで確定申告・経理をしている人、記帳の手間を減らしたい人 |
1. 三井住友カード ビジネスオーナーズ(一般)
三井住友カード ビジネスオーナーズ(一般)は、個人事業主や法人代表を対象とした事業用クレジットカードです。年会費は永年無料で、開業直後でコストをかけたくない方でも申し込みやすいのが特徴です。オンライン申し込みに対応しており、事業用の支払いをこのカード1枚にまとめることで、確定申告時の経費管理もしやすくなります。まずは事業用カードを1枚持っておきたいという方が検討しやすい選択肢です。
2. JCB Biz ONE
JCB Biz ONEは、JCBが提供する個人事業主・中小企業向けの事業用カードです。利用明細のデータを経理・会計に活用しやすい設計になっており、追加カードやETCカードの発行にも対応しています。国内で広く使えるJCBブランドの安心感があり、プライベートと事業の支払いを分けて管理したいフリーランスに向いています。年会費や特典の詳細は、公式サイトで最新情報をご確認ください。
3. マネーフォワードビジネスカード
マネーフォワードビジネスカードは、クラウド会計・確定申告サービスで知られるマネーフォワードが提供する事業用カードです。マネーフォワード クラウドで経理・確定申告をしている方であれば、カードの利用データを会計ソフトに連携させることで、記帳や経費仕訳の手間を軽減しやすくなります。すでにマネーフォワードのサービスを利用している、あるいはこれから経理を効率化したいフリーランスに検討しやすいカードです。
審査に落ちてしまったときの対処法
もし審査に通らなかった場合でも、落ち込みすぎる必要はありません。次のような対応を検討してみましょう。
まず、同じカードへの再申し込みは一定期間空けることをおすすめします。短期間で繰り返し申し込むと、かえって心証を悪くする可能性があるといわれています。半年程度を目安に、状況が変化してから再チャレンジを検討するとよいでしょう。
次に、審査落ちの理由を自分なりに振り返ることも大切です。開業から日が浅い、確定申告の実績がまだ少ない、他の借入が多いなど、思い当たる要因があれば、それを改善したうえで別のカードに申し込むという方法もあります。
また、いきなり難易度の高いカードを狙うのではなく、審査のハードルが比較的低いとされるカードから実績を積み、段階的にステップアップしていくのも現実的な方法です。デビットカードやプリペイド式のカードを、当面のつなぎとして活用する選択肢もあります。
申し込み時の注意点
クレジットカードの審査基準は、各カード会社が独自に定めており、具体的な基準は公表されていません。本記事で紹介した内容は、あくまで一般的に言われている傾向や工夫であり、これを実践したからといって必ず審査に通ることを保証するものではありません。開業状況・所得・信用情報など、審査結果は申込者ごとの状況によって異なります。
また、年会費・還元率・付帯サービスなどのカード情報は、各社の判断により変更される場合があります。申し込みを検討する際は、必ず各カードの公式サイトで最新の情報をご確認のうえ、ご自身の状況に合わせて判断してください。
よくある質問
Q. 開業届を出していないとクレジットカードは作れませんか?
A. 開業届の提出が必須条件ではないカードも多いとされていますが、事業の実態を示す材料として提出しておくと安心です。まだ提出していない場合は、早めの手続きを検討しましょう。
Q. 確定申告をまだ1回もしていませんが申し込めますか?
A. カードによっては申し込み自体は可能な場合がありますが、収入を証明する材料が少ないため、審査上は不利に働きやすいといわれています。可能であれば1期分の申告実績を作ってから申し込むことをおすすめします。
Q. 個人カードと事業用カードはどちらを先に作るべきですか?
A. すでに個人名義のクレジットカードを持っている場合は、まずそちらの利用実績を積みつつ、事業が軌道に乗ってきたタイミングで事業用カードを検討する方法もあります。ただし、経費管理のしやすさを考えると、早い段階で事業用カードを分けておくメリットも大きいといえます。
Q. 審査結果が出るまでどれくらいかかりますか?
A. カードや申し込み方法によって異なり、最短即日で発行されるケースもあれば、数日から数週間かかるケースもあります。正確な審査期間は、各カードの公式サイトでご確認ください。
Q. 複数枚の事業用カードを持つメリットはありますか?
A. 用途によって使い分けることで経費管理がしやすくなる場合がありますが、審査への影響や年会費の負担も考慮したうえで、ご自身に必要な枚数を検討することをおすすめします。
まとめ
フリーランスは収入の不安定さや事業継続年数の短さから、クレジットカードの審査で不利に見られやすい面があります。しかし、開業届の提出や確定申告実績づくり、借入状況の整理といった準備次第で、開業直後・低所得の状態でも通過の可能性を高めることは十分可能です。まずは今回紹介したような、開業直後でも申し込みやすいとされる事業用カードから検討し、ご自身の状況に合った1枚を探すところから始めてみてください。
※本記事はプロモーションを含みます。年会費・還元率・審査条件等の最新情報は各カード公式サイトでご確認ください。発行を保証するものではありません。