「これからはAIに引用される記事を書くべきだ」という話は、ここ1年でずいぶん聞くようになりました。ただ、その多くは予測や一般論です。この記事は違います。実際にAI検索経由で商品が売れ、その経路まで特定できた記録を、そのまま公開します。運営者が副業として運営しているサイトで、2026年7月から8月にかけて起きたことです。
先に結論
- AI検索(ChatGPT・Perplexity等)経由で3件の成果が発生した。金額は5,000円・5,000円・300円(いずれも発生ベース)
- 「AIっぽい流入があった」ではなく、リファラとアクセス解析で経路を特定できている
- 引用されたのは料金・比較・違いの記事。操作方法やログイン系の記事は引用されなかった
- ただしAI経由の流入量自体はまだ月60程度。過大評価は禁物
📌 目次
起きたこと:AI検索から成果が3件発生した
運営している別のサイト(このサイトとは別ジャンルの比較メディア)で、2026年7月から8月にかけて、AI検索経由と特定できる成果が3件発生しました。順に書きます。なお金額はすべて発生ベースで、この時点では未確定です。アフィリエイトの発生額と確定額は別物なので、そこは正直に区別して書きます。
① ChatGPT経由:レンタルサーバーの申込で5,000円
2026年7月2日、レンタルサーバーの比較記事から申込が発生しました。14時56分にリンクがクリックされ、15時46分に注文が確定しています。約50分です。
これがAI経由だと分かった理由は、成果レポートに残っていたリファラでした。記事URLの末尾に ?utm_source=chatgpt.com が付いていたのです。つまり、ChatGPTの回答内に記事が引用され、そこに付いていたリンクから読者が来て、そのまま申し込んだということになります。
② Perplexity経由:ホームページ作成サービスで300円
2026年7月31日、今度は別のAI検索エンジンであるPerplexity経由で成果が出ました。金額は300円と小さいのですが、意味は大きいと感じています。
興味深いのは時間差です。リンクがクリックされたのが7月17日、注文が7月31日。2週間空いています。AI経由で記事を読んだ人が、すぐには決めず、後から戻ってきて申し込んだ形です。AI検索は「即決の入口」だけでなく「検討の入口」にもなっている、ということかもしれません。
③ アクセス解析の「AI Assistant」経由:レンタルサーバーで5,000円
3件目は2026年8月2日です。22時36分にクリック、23時9分に注文。料金比較の記事からでした。
この件は、リファラにAIの痕跡が残っていませんでした。それでもAI経由だと判断できたのは、アクセス解析(GA4)側に「AI Assistant」というチャネル区分があり、その記事へのクリックがそこに分類されていたからです。検索エンジン経由ですらなく、AI経由でした。
なぜ「AI経由」だと特定できたのか
ここが一番大事なところだと思っています。「AIから来ている気がする」では意味がありません。実際にやったのは次の3つです。
リファラに残る痕跡を見る
アフィリエイトの成果レポートには、成約時のリファラ(どのURLから来たか)が記録されています。ここに utm_source=chatgpt.com のようなパラメータが残っていれば、AI経由は確定です。ChatGPTは記事へのリンクにこのパラメータを付けるため、痕跡が残ります。
アクセス解析のチャネルと時刻を突き合わせる
リファラに何も残らないケースもあります。その場合は、成果が発生した日時と、アクセス解析側のクリック記録を突き合わせます。同じ記事・同じ時刻帯・同じデバイスのアクセスがどのチャネルに分類されているかを見れば、経路が絞れます。
広告由来ではないことを確認する
これを忘れると誤判定します。広告を出している期間だと、成果が広告経由なのかAI経由なのか分かりません。判定の手順としては、その日にその案件の広告を配信していたかを先に確認し、配信していなければ広告由来を除外します。加えて、広告経由なら通常はURLに gclid というパラメータが付くので、これが無いことも根拠になります。
ここでの学び
経路の特定は、面倒でも毎回やる価値があります。「どこから売れたか」が分からないと、次にどこへ力を入れるべきかも決められないからです。実際、この3件が分かったことで、力を入れる記事の種類がはっきりしました。
引用された記事と、されなかった記事の違い
3件の成果が出た記事には、はっきりした共通点がありました。
引用されたのは「料金・比較・違い」の記事
成果が出たのは、料金プランを整理した記事、サービス同士の違いを説明した記事、比較した記事です。いずれも「読者がまさに迷っている論点に、答えを出している記事」でした。AIは質問に答えるために情報を引用するので、答えが明確に書いてある記事が選ばれるのは理屈に合います。
引用されなかったのは「操作方法・ログイン」の記事
一方、そのサイトでアクセス数が多いのは、実は操作方法やログイン手順の記事です。しかしこれらはAIに引用されず、成果にも繋がっていません。読者が「使い方を知りたい」だけで、何かを買おうとしていないからです。
これはAIに限らず、副業ブログ全般に言えることだと思います。アクセス数と収益は比例しません。ブログ副業の始め方と稼ぎ方でも触れていますが、誰が読みに来ているかのほうが、何人読みに来たかより重要です。
過大評価しないための数字
ここまで読むと「AI対策をすれば稼げる」と聞こえるかもしれませんが、正直に数字を出しておきます。
直近30日で、AI経由の流入は合計で月60程度です。内訳はCopilotが31、Claudeが13、Perplexityが8、その他が数件ずつ。サイト全体の流入から見れば、まだごく一部です。
つまり現状は「AI経由の流入はまだ小さいが、そこからの成約率が妙に良い」という段階です。月60の流入から3件の成果が出ているのは、確かに効率としては悪くありません。ただ、絶対量が小さいので、これだけで生活が変わるような話ではないです。芽が出た段階、という表現が実感に近いと思います。
副業でブログをやっている人が、いまからできること
この経験から、具体的にやる価値があると感じたことを3つ挙げます。
① 結論を記事の冒頭に置く
AIは質問への答えを探しています。記事の最後まで読まないと結論が分からない構成は、引用されにくくなります。冒頭に結論をまとめたブロックを置く。この記事の上部にもありますが、それです。
② 比較表と、はっきりした数字を入れる
料金、期間、条件といった具体的な数字は引用の対象になりやすい印象があります。曖昧な表現ではなく、表にして並べる。実際に成果が出た記事は、いずれも数字が明確でした。
③ どこから来たか分かる状態にしておく
アクセス解析を入れて、クリックを計測しておくこと。これをやっていないと、AI経由で売れても気づけません。アフィリエイトの始め方の段階で計測まで整えておくと、後から振り返れます。
なお、記事そのものをAIに書かせることについてはAIを使って副業で稼ぐ方法にまとめています。この記事で扱ったのは「AIに書かせる」側ではなく「AIに読まれる」側の話です。
よくある質問
Q. AI経由の流入は、アクセス解析でどう見えますか
GA4では「AI Assistant」というチャネル区分に分類されます。加えて、参照元にchatgpt.com、perplexity.ai、copilotなどが個別に表示されます。まずはここを見るのが早いです。
Q. 発生額と確定額は違うのですか
違います。発生はあくまで注文が入った段階で、その後に広告主の審査があり、却下されることもあります。実際、別サイトでは5万円の発生が審査で却下されたことがありました。発生額を実収入のように書くのは誤解を招くので、この記事でも発生ベースだと明記しています。
Q. AI対策のために特別なツールは必要ですか
今のところ不要でした。やったのは、結論を先に書く、比較表を入れる、よくある質問を構造化する、という基本的なことだけです。特別な施策より、答えが明確な記事を書くほうが効いている実感があります。
Q. 検索エンジン対策(SEO)はもう不要になりますか
現時点ではそうは思いません。前述の通りAI経由は月60程度で、流入の主力はまだ検索エンジンです。AI対策はSEOの置き換えではなく、追加の入口と捉えるのが実態に合っていると思います。
💡 使うツール選びで迷ったら
AIに引用される発信で使うツールの一例です。 AI検索で使う生成AIツール(Genspark)
まとめ
AIに引用されて商品が売れる。これは予測ではなく、すでに起きていることでした。金額は5,000円・5,000円・300円と決して大きくありませんが、経路まで特定できた記録として残しておく価値があると考えて公開しています。
同時に、流入量はまだ月60程度で、AI対策だけで副業収入が成り立つ段階ではありません。結論を先に書き、数字を明確にし、計測を整える。やることは地味で、しかもこれは従来のSEOでも正しいとされてきたことと、ほとんど変わりません。
この連載では、運営者が会社員をしながら実際にやっている副業の中身を、うまくいった話も失敗した判断も含めて記録していきます。運営者の経歴や他の体験記事は運営者情報にまとめています。学びへの投資について書いた実際にお金を払って学んだものの体験談もあわせてどうぞ。
運営者の実録
この記事で触れた計測や量産の話は、9年間の手書き時代からの経緯を含めて別途まとめています。順位が11位から24位に落ちた失敗と、その対処も数字つきで書きました。